愛の象徴である美しい薔薇の花は、その繊細な美しさからは想像できないような「生命力」を秘めています。
冬の間、丸裸だった枝に新芽を付け、やがて華麗な花に変身していく様は本当に感動ものです。
原初の薔薇は７千万年にも前にも遡ると言われ、多くの人に愛され続けてきました。
薔薇は、その土地に合った性質に変化しながらたくさんの品種を生み、また人間の手によってもたくさんの品種改良をされてきた花です。
その色や形、香り、性質にいたっても本当に千差万別・・・・。
ただ植物全般に渡って言えることですが、その環境を受容し、その中で自分らしい魅力を発揮し、生命を全うする力は本当に力強く素晴らしく、それが命の輝きとなって私たちの命と共鳴し感動と力を与えてくれます。

私たちの中にも薔薇の花と同じ美しさと強さがあることを思い出せば、もっと自然と同調しながら、もっとリラックスしながら今ある命を楽しむことができるはず。
そしてそれを私たちは、深いところで既に[I know]知っているのです。
そして薔薇の命を祝福する水と太陽と風の力を借り、根を張る大地に想いを掛け、雑草を抜き、害虫から守り育てるプロセスは、実はわたしたちが心の「Healing Garden」に美しい花を咲かせる為に、私達自身が自分自身にしなくてはならない大切なプロセスと同じなのではないかと感じます。
暖かな太陽と心地よい風を感じながら、私たちの生命の源や大いなる力と繋がりながら、そして時には自分の中のネガティブなエネルギーを断ち切る勇気も持ち、リラックスして、楽しんで自分らしい花を美しく咲かせましょう。　

　安生　裕子